3.11に改めて思うこと

　今年もまた3.11が巡ってきました。2011/3/11の衝撃は忘れることはできません。もちろん私が住んでいる東京にも震度5強の地震が襲ってきた時の恐怖もそうですが、やはり私が30年近く愛し続けてきた東北地方が津波に流されていく様子には、言葉を失ってしまいました。

 　私は丁度、前の年に当初の予定より大幅に遅れて、青森⇒岩手⇒秋田⇒山形⇒宮城を廻り終えて、いよいよ最終県である福島に進出しようとした年でした。前の年は石巻川開き祭りなど、宮城県沿岸地方の伝統的な祭りを見ていたこともあり、それらの町が津波に流されていく映像は衝撃的としか言いようがありませんでした。

　また同時に、仕事をしながら私に何が出来るだろうかと考えた場合、①これまで以上に東北地方を訪れること、②東北の素晴らしさを多くの方に伝えて東北地方に足を運んでもらうこと、③東北地方の特に沿岸に出向いた時には、犠牲になられた方のご冥福をお祈りすること、この3つを誓いました。その後、これまで以上に東北行きのピッチをあげ、また行き先で慰霊のモーニュメントがある場合は、必ず祈りを捧げてきました。また遅くなりましたが、東北地方の素晴らしさを伝えるためのブログを立ち上げました。

　ただ最近は2020年からのコロナ禍の影響もあり、祈念イベントも縮小され、世の中全般から早くも震災の教訓が風化しているのではないか、大変に気になっています。あの時、テレビからお笑い番組が消えて、原子力発電所の状況に一喜一憂したこと、計画停電を初めて経験したこと、「がんばろう東北」というスローガンのもとに行われたイベントなど、忘れてしまっていないでしょうか。

　私はこれからも体力の続く限り、東北地方に出向いて、犠牲になられた方のご冥福をお祈りして、微力ながら多くの方に東北地方に足を運んでいくための活動を続けていきたいと、改めて思う次第です。

＜被災地への慰霊の旅＞

<参考情報>